閑古鳥日記

劇団Studio Life(スタジオライフ)所属俳優 前田倫良さんと、ライフのみの話題を無理矢理続ける日記。

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『LILIES』を見る。関係性の物語。

LILIES、先日一体どのチームを見たのか定かではない感想を書いてしまったが、先週見たのは、芳樹曽世班と笠原船戸班。すみませんチーム名覚えられない・・・。

そして先日、前回見られなくて一番見たかった、倉本藤原チームを見てきた。

が。LILIESという作品はトーマと並ぶ、その日の自分の体調によりまったく入れない時はぼんやりして終わるという本当に消耗する作品なんだなということが分かった・・・涙。

先週笠原チームを2列目で見て、今回は一番後ろの方で見たというのもあって、何かもっと没入したかったよ~(泣)と思いましたが、でもやっぱりこの作品は本当に面白いなと思う。

倉本藤原チームは、半分くらい、もう見た人なんだけど、その立ち位置がぜんっぜん違う。

今まで見たLILIESの中で、何か一番ソフトな印象の残るチームだった。
それぞれの人がそれぞれの相手に全然攻撃的ではないと感じたからだと思うのだけれども。

特に青木さんが対ヴァリエも対リディもまったく攻撃的ではない。
そぜっち相手の時はあんなに「ザ・戦い!!!!」みたいだったのに。堀川リディが予想外に柔らかい印象でいろんな現実に結構素直に傷つく人だったのもあるかもしれないけど。

こっちのヴァリエに対してはあくまで現実の中で演じている人で、あんまり激しくない。ただもしかしたら前回前で見たからいろんな表情が全て拾えて印象が違っているだけかもしれないけど。


松村ヴァリエを見てすごく初演を思い出したのだが。
なんでかなと考えて、ヴァリエのシモン必要度の切実さが初演と同じ位つよいヴァリエだからか!と。

ヴァリエのシモン必要度は、ヴァリエ役の持ち味でもシモンが誰かでもなくて、伯爵夫人によって規定されるのだなと。

青木さんが本当にザ・青木隆敏全開でものすごくふり幅の大きなお母さんだった。対松村ヴァリエだと。
伯爵夫人は回を追うごとに現実の中で生きている感が強まっている印象があったが、青木さんは久々にヴァリエの足元が不安定になるお母さんだなと。
あまりにフェアリーで少女のまま大人になってしまった人で、もちろん演じているのだが時々本当にどこかへ行ってしまう。と思うと突然現実の「わかっている」お母さんになる。
ヴァリエにとっては母親と世界を共有していると思っているが、本当には分からない。
変なたとえだけど、萩尾望都のまんがに出てくるお母さんみたいな存在。

ロベルバールに、このお母さんと二人の世界に置いて行かれたら本当にヴァリエは辛いだろうと、絶対にシモンに置いて行かれたくないだろうと思う。

松村ヴァリエにとって、仲原シモンは健やかな光で、彼によって自分の世界を安定させている。
手紙も書いちゃうよね!婚約パーティも乗りこんじゃうよね!とすごく彼の行動が理解できた。


松村さんはどちらかと言うと、まつしんとかに近い、結構ロベルバールに置いて行かれたら自分で何とかできそうな子に見えちゃうんじゃないかな~と見る前は思っていた。
↑まつしんは実際にも自分で何とかしていけそうな子だったので見終わった後に色々違和感が出てきたんだけど、シモンが激烈恋愛至上主義芸風な新納氏で、彼がすごい勢いで引っぱり切ったので見ている間は全然気にならなかった。

けど、意外と強さよりも脆さや儚さが感じられたのは、青木さんがお母さんだったのも大きいかなと思う。
あまりに強烈な母親の世界と常に対峙しなくてはならない彼は、どうしても基本的な彼自身の世界が安定しない。

だから、ただ、シモンに惹かれることとはまた別に、切実に、シモンが必要なんだと。


・・・と思ってたんだけど、青木さん藤森さん相手の時はこんなに振り幅大きくないよね??
そして藤森さんは全然揺るがない子だったよ青木さん相手でも。

と、今回のシャッフルされているチームを見て大混乱したのであった。


藤森さんは不思議な人で、LILIESという作品は割と演者が狙ってやってるわけじゃないだろうな~と思う所で思わぬ見え方をするように思うのだが、今回の藤森さんは彼の持ち味と多分まだできないからであろう所が渾然一体となり独特の存在になってたと思う。

現実的に働いて母親を支えているという点では普通にしっかりしているのだけど、でも基本的にすごく若くて無垢で幼くて透明な人。独特のおっとり感というか、受け身感というか・・・先日名誉会員とひたすらLILIES語り会をした時に、なんていうかすべてを諦めているというか、すべて身にふりかかった現実をさらさらと受け入れていき、でも自分から積極的に何かを動かそうとはしない、という印象から「くさっても貴族」だと思ったのでは?て結論になったのだが、基本的に藤森さんは他人によって自分は揺らがない。

お母さんが変でも、シモンが行ってしまっても、ビロドーにいやな事言われても、それによって自分自身が揺らぐ程に彼を揺らしはしない。すべてを淡々と受け入れ、そしてそのまま朽ち果てていきそうな子。

ちょっと脱線。今日少年十字軍を読んだのだが、何かもう藤森さんエティエンヌやるしかないよね。と思ったらやっぱりエティエンヌ役なのね。今回藤森さんに感じた印象が何かもうエティエンヌだったので、すごくぴったりだと思います。

藤森ヴァリエだと、お母さんがものすごく変でも、自分に理解できない世界に飛んでも、意外とそのままに淡々と柔らかく受け入れて素直に愛し返してくれる。そこで不安定にならない。
だから、シモンが切実に必要かというと、「好き」だけど「必要」ではないと思う。



仲原さんはトークショーの時に倉田さんに3人ヴァリエの印象を聞かれて「松村はこの通り猪突猛進で」「どちらもパワー系」「藤森は容姿端麗で・・・」(と言った瞬間の松村さんの「え????」て反応が面白かった。そうだよね。僕は???て思うよね・・・)「独自の美学を持ってる」(だったかな?そういう感じの言葉)「久保は見つめたら半目になってて」「守ってあげないかん!と思った」と語っていて、面白かったんだけど。

最後に「でも元彼のこと忘れるの大変なんですよ!!」「元カノも!!」「元オヤジも!!」と叫んでいたが(笑)基本的には同じキャラクターのまま別の3人に対しているんだけど自然に別の人間関係が醸し出されてすごく面白かった。

仲原さんのシモンは現代シモンのためにという思いが強い囚人だと感じたが、対笠原さんの時はティモシー役の時に対峙する時がすごく印象的で、対倉本さんの時は囚人として現代シモンに接している時が何か印象的だった。一瞬の視線の絡み合いとかだけど。


あと堀川リディのことは好きだよね。と思う。こちらのチームは普通に三角関係の話に見える。堀川リディが意外にもあまり嘘をつかない、普通にいろんなことに傷つく、シモンを素直に愛してる人だったのもあり、シモンは彼女と共鳴している。二人は似ていると思う。

曽世リディ相手だと「この地獄から抜け出したい。助けてリディ。」て思わず手を取ったけど本当に愛しているのはヴァリエで、バスタブでその事をはっきりと自覚する、という展開に見えるんだけど、堀川リディだと、リディと一緒に本当に逃げ切れるかもと思いつつヴァリエを目の前にすると揺れるし、でもリディが来るとやっぱりリディと何とかなると思っちゃうし・・・と揺れてる感じに見えた。


今回仲原松村コンビがかなり好きなんだけど、なんで好きなのか考えてみたのと、あと、前も書いた再演高根芳樹コンビの何が好きなのかを思い出してみた時に・・・私の中の流れとして、キツネ狩りでぽきっとヴァリエの世界が折れる→シモンがそのすべてを引き受けようとする→ビロドーに邪魔される→勇気を見せる。な展開が好きなんだなと。


藤森さんのヴァリエは割といろんなことが同じ地平に乗ってる感じがするので、あまり感情が激しく上下しない感じがする。叫んでいても。
なので仲原藤森シャッフルはもちろん最初からこのコンビで組めばまた違う世界だったかもしれないけど、やっぱり仲原さんはご本人おっしゃる所のパワー系である、感情の振り幅が大きく切実に自分を求めている傷ついた小鳥松村ヴァリエと組んだ方が活きるし、藤森さんは嘘の中で生きる大人たちの世界で生きていけない翔音シモンとともにこの世界から逃げる方が合ってると思うのでした。

が、シモンとヴァリエだけだとそうなんだけど、それ以外の人間関係的にこの二人組んでまた全然違う世界になったので、そこはすごく面白いと思う。

松村さんが楢原さんと組んでいたらどうなったのかなとか、仲原松村コンビに堀川さんを投入して最大限に苦悩する仲原さんが見たいとか、いろいろ考える。
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劇団Studio Life(スタジオライフ)の話題のみを無理矢理続ける日記です。
所属俳優:前田倫良氏(勝手につけた愛称「ミッチ」)を本人のあずかり知らぬ所で熱烈ひっそり応援中。

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