閑古鳥日記

劇団Studio Life(スタジオライフ)所属俳優 前田倫良さんと、ライフのみの話題を無理矢理続ける日記。

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★『LILIES』をみる。

とりとめないけど思ったことをとりあえず羅列のつづき。

今回演出がかなり変わったので見え方が全然異なっていてとても面白かった。

あとやっぱり役者陣の絡まりでまったく別の世界になる作品なので新たな発見があったり。

だがやっぱり私が一番好きなLILIESが今もって再演高根組なのは、子どもビロドーが変な子じゃなくて切なさが絶対に必要。と思っているからなんだよな・・・。

今回のビロドーは基本何かすごく変な子になっちゃってる(特に千葉さん)のが非常に無念であった。

今回キャストだと無理だけど、本当奥田さんを投入したかった・・・。妄想キャストだと深山さん。
ライフの切なさ担当にここはひとつ「にも関わらず見せる切なさ」の真髄を。
でもまだ見てない宇佐見さんも変な子らしいので、演出がそうなのかな・・・シモン劇団としてはそうかもだけど、やっぱり、「ヴァリエが来るまでぼくたちいつも一緒だった」が感じられるビロドーがいい。

ああこんな子だったらそれはビロドーとは友達になりたくないよね。ではなくて、それぞれ異なる価値観を持っている子たちで、だから決定的に合わないんだ。ということが、そしてビロドーが特殊な子でなくて、彼は単にこの土地の中で生きるごく普通の子なんだと、分かるのが好きなのです。

曽世さんは絶対ビロドー似合うと思っていたけどやっぱり素晴らしく合っていたと思う。
あと「顔が綺麗な人」がビロドーやるのって何かすごくいいと思った。端正なだけにその自分に嘘をつき続けてその事自体に気づいていない奇妙にゆがんだ世界が強調される感じがする。


あと曽世さんの別チームのリディは思いがけず意外と嘘つきじゃない素直な女性が可愛くてだから可哀想だった。
だがなぜか時々疲れた50代みたいになる時が。30代の魅力的なパリジェンヌじゃなかったのかリディ。

仲原松村鈴木3人組は、まず見た目バランスがよい。
今まで全然気にしてなかった「シモンとビロドーは僻地の子」「ヴァリエはパリから来た外国人」という違いが視覚的に表現されていたと思う。まあ松村さんが濃くてあと二人が薄いって事だが、ヴァリエの異邦人感が強まった。
鈴木さんが若干変な子なのが残念だけど、本来もっと切ない系できる人なので演出なのかなやっぱり(泣)。

仲原さんは髪型がちょっと日本の高校生バレー部。みたいになっちゃってたけど、「田舎の優等生」「常識人」であることがすごく伝わる存在で、今までそう言えば気にしてなかったけど、リディとのやり取りがすごく自然だった。なるほどリディはこの子を気にいる!分かるわリディ!!!と思う。
常識人ゆえにヴァリエが好きであることは絶対に自分に対して認められないけど、相手は躊躇しないで真っ直ぐ来るし、実際目の前にすると揺れるし。何か生まれて初めて人を好きになったんだな。ていう感じとか、リディに対して物慣れない感じとか、そうだよシモンてこういう子だよ!と初めて腑に落ちたことがたくさんあった。

松村さんは歴代NO.1小悪魔だと思う(笑)。
相手が朴訥シモン仲原さんなのもあるけど、健康的な芳樹さんというか恋愛ハンターだなシモンなんてころりと落ちるな。っていう、抜群のタイミングで絶対この子の事捨てられない!!!!と相手に思わせる表情をする。
今回松村さんのお母さんが青木さんで、青木さんが結構息子にとってはフェアリーすぎて自分が絶対に守らないと!!て存在なので、松村ヴァリエはシモンに置いて行かれることへの絶望と恐怖がとても強い。置いて行かれた後の壮絶な孤独感では初演の曽世ヴァリエに近い印象。
彼にとって絶対に必要な存在がシモンなんだなととても分かる。

松村さんの本質は可愛い系ではないと思っていたけど、ヴァリエすごく可愛かった。彼は普段自分で思っているよりも強く表現されている印象があるので、可愛い役やると企んでる風になるアニキ系な印象だったんだけど、今回は思ってたよりも儚さがあってびっくりした。ヴァリエは揺るがなさがポイントだと思ってたんだけど、松村さんは自分に対して意外と揺れている。

ヴァリエってもっと強気な子だと思ってたけど、割とビロドーに言われたことにがんがん傷ついちゃったり。だがそんな傷ついた小鳥のようなヴァリエを見たらシモンは絶対に彼を置いてパリなど行けるはずはないのであった。
この子は置いていけないでしょう。ここぞという時に本人は意識していないがすごく可哀想オーラを放っていた。可哀想。そしてとにかく可愛い。

あ、今回演出が変わったのもあるけど、仲原囚人はラスト起き上がる時まで、ヴァリエ役の囚人にものすごく優しいのも好き。
高根芳樹組の普段は全然仲良くなさそう。てやさぐれ2人組も大好きなのだが。何か仲原囚人は基本的に囚人仲間に優しい感じが好き。現在シモンに対してもすごく熱い思いをもって、シモン役をやっていると感じる。


ビロドー司教船戸さんは、よく戻ってきてくれた!やっぱりアナタはビロドーだよ!!と思った。
笠原さんとのバランスもよかった。
船戸さんのビロドーはすごく切ないところが好きなんだけど、やっぱり船戸チームだと「ソドムとゴモラだー」て叫んで語り始めるあたりから号泣。

笠原さんがティモシー役をやりながらも同時に現在のシモンであり続けてもいることがすごく印象に残っていて、だから全体に現在の彼らを常に強く意識してみる事になる。

あ、私LILIESのバスタブと言えば船戸さんをチェックするのが楽しみのひとつなのに!今回席が前過ぎて、シモンと月食が起きてしまい船戸さん全く見えず(泣)。となりの笠原さん見てやっぱり泣く。だがビロドーも見たかった。
ここ今までは、シモンはビロドーを糾弾している印象が強かったんだけど、今回のシモンは二人とも当時に心が戻っている。目の前の二人のキラキラ感との対比がより切なくて苦しい。

翔音藤森千葉組。
こちらのチームは彼ら3人が突出して若いので、大人たちとの対比が非常に鮮烈で、若さゆえの純粋さと残酷さをつよく感じた。

でも芳樹シモンが強烈だったので、正直あんまり翔音氏を見てなくてあんまり印象に残ってなかったり・・・ごめん。
何かすごく清らかな二人な印象だった。清浄すぎてこの世の汚濁の中では生きていけない二人は自分たちの本当を守るべく二人の世界へ旅立とうとするがビロドーに邪魔される、というような。

藤森さんが柔らかな印象のヴァリエで、しっかりしてるんだけど、でも一方でくさっても貴族。というおっとり感があって、本当に言葉のひとつひとつが本当に思ってる感じの素直さがあって印象的だった。

まあただ正直二人の動きに若干の段取り感があり、なるほどラブ感とは相手のとのゼロ距離な感じとかナチュラルな近づきすぎ感が必要なんだなと思った。でもシモン劇団だから囚人の劇なのでそれもありかと。


今回また新たに発見した初期設定がたくさんあり、また演出が変わって印象が変わったところもあり、とても面白かった。

と同時に、初演の甲斐さんのシモンの偉大さも思った。
正直甲斐さんのシモンは、戯曲が要求しているであろう初期設定要素をひとつも満たしていない。と思う。
19才であることとか。僻地の子だとか。優等生であることも。「だって、女の子とつきあった事なんてないんだから」とか。いや何かリディとの関係性がジゴロみたいでしたが!キス手馴れすぎだろ。(←そして当時私の心のシャッターが下りてどん引きしてしまったのであった。純粋だったわ・・・いやでも今見ても引くかな・・・。ちなみにリディは倉本さん)
だが正直そんなことはどうでもよくなる圧倒的な熱量で、ビロドーに対して本物のシモン以上に敵意を燃やし、シモンのために、そして自分の中の何かのために「LILIES」という作品を強い情熱で引っ張りきっていた。

今回の演出になって、今こそ、甲斐さんには本物シモン役をやってほしいです。
彼の熱い情熱とともに紡ぎだされる新たなLILIESが見たい。「シモンが演じているティモシー」がより強調された世界で、どんな新たな物語が生まれるのか見たい。ビロドーは対比で言えばそぜっちがいいけど、それだと初演シモンヴァリエになっちゃうか・・・うーん。


あと、まさかの第一相手役がティモシーだった、LILIESなのに第一主題が「親子の物語」なシモン岩崎大さんが出るべきだったのは今回演出だった気がする。

仲原シモンと松村ヴァリエを見て「ぼくたちは何もかも違っていた」ことを初めて意識して、自分と違う世界の人だからこそ二人はより強く相手に惹かれるんだなと思った。
そういう意味では前回の岩崎・村上チーム、ヴァリエ親子が客演なのは正しい選択だったのか!だが村上さんが普通に馴染んでたのとそもそも半分客演だったから特に違和感はなかったのであった。


切なさ担当の船戸ビロドーにはやっぱり今更だけど深山さんの子どもビロドーで見てみたいな~。
ていうか今回の演出で、前回妄想した「高根包囲網」キャストが見たい(笑)。
高根研一がただただ追いつめられるLILIES。


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Author:サクラサクラコ
劇団Studio Life(スタジオライフ)の話題のみを無理矢理続ける日記です。
所属俳優:前田倫良氏(勝手につけた愛称「ミッチ」)を本人のあずかり知らぬ所で熱烈ひっそり応援中。

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