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閑古鳥日記

劇団Studio Life(スタジオライフ)所属俳優 前田倫良さんと、ライフのみの話題を無理矢理続ける日記。

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★「LILIES」新納組。東洋人的見方。運命の相手。

さらにさらに スタジオライフ本公演 LILIES 新納組の感想の続き。

今回松本さんのヴァリエと関戸さんの伯爵夫人コンビが今までと全く違う見え方をして、それは多分LILIESとしては違うんだろうけどすごく面白かった。
二人は双子のよう。

関戸さんの印象はとにかく若い。リディに対して「若い」て言ってるけど、実は同じ位の年齢なんじゃ?(リディは「30代の魅力的なパリジェンヌ」設定のはずなので)と思う。
15,6才で何かよく分からない内にさっと結婚しちゃってヴァリエを産んで、いきなりロベルバールに置き去りにされて・・・みたいな人。

今回関戸さんもカサノボーさんも基本的に「全く狂ってない」基本設定で、特に関戸さんはみじめな暮らしをみじめと思わずに暮らせる方法を編み出して、本当は絶対多分帰ってこないであろう夫を気丈にヴァリエと共に待ち続ける、結構生命力もある前向きさの見られるお母さん。
台詞の勢いがいつもよくて、話す事で常に自分を鼓舞している印象がある。

「自分設定」に関して周りに何か思われる事は割とどうでもいい。ヴァリエと自分が分かっていれば構わない。←この点が前回のそぜっちとは違う。
自分設定の中で居心地よく過ごそうとしているんだけど、時々我に返り不安が押し寄せている。

彼女の魂は常にヴァリエと共にある。
関戸さんも松本さんも、見る前は「健康的すぎるだろうよ!」と思ってたんだけど、二人とも持ち味はそのままでこれ以上なくセッキーだしマツシンなんだけど、そのまま役に上手くはまったのが意外だったしすごくよかったと思った。

今回両チームとも、親子が「共犯者」に見えたんだけど、特にセッキーマツシンコンビはそう見えた。今までは「伯爵夫人の世界」がまずあって、そこにコミュニケートしにいく息子、という関係性だったと思うんだけど、セッキーマツシンは二人の小宇宙にいる。息子は初めからこの中に入っている。
二人とも本当はわかっていて、お互いに持って回ったコミュニケーションを楽しんでいるし、言い辛いことをうまく利用している。

LILIESはいつも「何故そこ?」て場面でうっと泣くんだけど(笑)、今回は関戸ママンが「あなたは卑怯者よ!お父様と同じだわ!」と言った瞬間に何故か涙目に。何でだろう・・・。

この二人は、もちろん全然違う人で、本人の意識としてもそれぞれきちんと独立した個人で、お互いに寄り添って愛し合って生きているけれども別にお互いを束縛したりする関係ではない。
そういう、本人たちの意識とかそういうのとは違う所で、運命として一対、に見えた。
説明しづらい・・・。魂の半身だから、二人そろってひとつ。

だから、ヴァリエの身に起きることは伯爵夫人の身に起きる事だし、伯爵夫人の身に起きる事はヴァリエにも起きる。

後から冷静になると、今回のマツシンヴァリエはド直球過ぎて、何でシモンを好きな事にここまで躊躇しないのか結構謎なんだけど、その一方でヴァリエがシモン(=男の子)を愛する事は必然に思える。むしろ何か普通に地元の健康的な女の子を好きになる図が全然想像つかない。

何て言うか・・・ヴァリエがシモンを愛する事はそのまま伯爵夫人が夫を愛している事とイコールというか。
↑本人たちの意識とは無関係に。
手紙とか婚約パーティとかバスタブとか、常に二人は何かが連動しているように見えていて、何を見てそう思ったのかはちょっと不明なのだが・・・うーん・・・。



きつね狩りに行く時に、伯爵夫人は別にヴァリエを置いてこうとも一緒に連れて行こうとも全然思ってないし、彼女の意志とは何の関係もなく、またヴァリエの意志とも何の関係もないところで・・ラスト、シモンが生きて、ヴァリエが死ぬのは必然に思えた。

シモンとヴァリエの運命を決めるのは、「神となった」ビロドーなんだけど、それとは全く別の力学が動いていて・・・運命としてもう決まってるというか、伯爵夫人がいなくなったから、当然ヴァリエもいなくなる、ように思えた。

何でそう見えたのかは分からないんだけど・・・。伯爵夫人は自分はパリに帰るけど貴方はこれから生きるのよ!て思ってるし、別にマツシンヴァリエは死のうと思ってないと思うんだけど。でも、本人の意志とは無関係に、運命としては魂の半分がなくなったら当然もう半分も連れて行かれる、ように見えた。

LILIESの見方としては絶対おかしな方向へ行ってると思うんだけど。何だかとっても東洋人っぽい見方だな~と思うし。


本来の新納チームでも上記の事を思ったのだけど、ソワレのチームミックスを見たらその思いはさらに強化された・・・。

新納シモンは普通にヴァリエを愛しすぎて苦悩しまくる人だけど、岩崎シモンはお父さんが「神」になっちゃってる、どこかが微妙に歪んで成長してしまった「父と子の物語」がメインの人だから。←ヴァリエを一番に考えてくださいよシモーン。


チームミックスは、シモンとヴァリエの物語でもなく、シモンとビロドーの物語でもなく「親子の物語」に見えた・・・。
インパクトのあるセッキー親子と、婚約パーティで「あんたは連れて行かない」と話す場面が劇中最も印象的なシモン。
今まで全く気にした事無かったけど・・・この二人は「母を幼くして亡くしアル中の父に結構無茶に優等生に育てられた子」と「父親に捨てられ母と二人身を寄せ合って生きてきた子」という対になる家族構成だったんだな~と初めて意識した。


彼等の運命はビロドーが決めているように見えるんだけど、実はそうじゃなくて、父をすぱっと切ったシモンは生き延び、結果的に究極の愛を捧げて魂の半分を失ったヴァリエは消え去る事になる。
ビロドーが自分で決めたと思ってるけど違うんだよ。みたいな、それってどういう東洋的感覚?な全然違う話に見えてたのであった・・・。
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サクラサクラコ

Author:サクラサクラコ
劇団Studio Life(スタジオライフ)の話題のみを無理矢理続ける日記です。
所属俳優:前田倫良氏(勝手につけた愛称「ミッチ」)を本人のあずかり知らぬ所で熱烈ひっそり応援中。

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