閑古鳥日記

劇団Studio Life(スタジオライフ)所属俳優 前田倫良さんと、ライフのみの話題を無理矢理続ける日記。

Archive [2010年03月 ] 記事一覧

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

★脱線話。エーリクの髪型にこだわる(笑)。フィギュアスケート男子シングルを見る。

本日は、ジュベールの復活に思わず泣き、大ちゃんが4回転跳びに行った瞬間から演技ラストまでひたすら泣き、トリノでしーちゃんの演技見ながら号泣して以来な感じの忙しい朝を過ごしました(笑)。

ヨーロッパだと日本時間は早朝だから朝から泣くんだよ(笑)。古くはみどりちゃんのアルベールビルも朝から泣いてたよ・・・。

ということで、今回はライフとは何の関係もないが、フィギュアスケート世界選手権男子シングルの話。

長年適当フィギュア好きなオノレなので感慨もひとしおです。
ちなみに私のライフ友だちは8割の確率でフィギュア好きです。何故なんだ。主宰と音楽の趣味が被るからか??仮面の男(←ヤグのプロ。でも私はウィンターが好きだ。)とか、黒い瞳とか(若かりし頃のプルがロシア音楽でまとめてた時に滑ってた)、あとアニシナ&ペーゼラとドラキュラ登場のアレとかね。
今年も誰かがアヴェ・マリア使ってた気がするんだけど(アイスダンスかペアで)違ったかな・・・。


男子シングルに話は戻りますが。
改めて大ちゃんおめでとう~っ。
カメレンゴ氏に軽々抱き上げられてたり、表彰式準備中な3人並びを見ると小さい事を思い出すんだけど、それを全く感じさせないスケーターで大好きです。ていうか同じアジア人なのに時折パトリックよりも幼く見えるのは何故なんだ(笑)。

所でカメレンゴ氏を初めて見たのですがめちゃくちゃかっこいいですね。私の貧困なイメージでの「イタリア人!!!」な感じのステキすぎる方でした。スーツ似合うし。今年はみやけんプロ(SPeyeの振付師宮本賢二氏)もカメレンゴプロ(FSの道の振付師)も本当に大好きです!!

今年一年、本当に一試合一試合怪我から復活してきた彼の今期ラスト試合で本当にいい演技が見られてよかった。


オリンピックで悪夢を見たジュベールがひとまず復活してくれたのも本当によかった!!!
4回転2回入れてきた事に気迫を感じました!!試合後大ちゃんにさらりと握手を求めに来てたのもステキ♪

全然関係ないけど、フィギュア界のコンテンポラリーダンサー?アドリアン・シュルタイスが気になって仕方ありません。あの独創的過ぎてどうしたらいいか分からんプロは夢に出てきそうです・・・。何か叫んでるし。怖いし。

あとミハル君みたいな衣装と振付が許されるのはやっぱりああいう見た目だからだよな~と思った。ガーシュインはやっぱりいいですね。


そしてわざわざこっちの日記に書いた本題、リッポン君の話。
アメリカ陣はエヴァンもジョニーも来なかったから、さくりと繰上げてやってきた世界選手権で見事にがんばった!
アボットも微妙に復活してきたし、アメリカ陣がんばったな~と思う。今回はアボット→こづか君だったから、ゆか→信夫という親子コーチリレーだったのも何か感慨深かった。

リッポン君、ちょっと今は大人になっちゃったし髪も短めなんだけど、こう彼の5年前位を想像していただいて・・・やっぱり、エーリクな髪型が許されるのはああいう顔&雰囲気の「僕可愛い!」みたいな人じゃないとダメだと思うの。

基本どんなに可愛くてもアジア人に巻き毛は色々無理が・・・。

まつしんを至近距離で見ると全然おかしいと思わないのに(パンフ売ってる所見て思った)、肝心の舞台で見ると何か「髪型がおかしい」事にすごく意識が行くの~何故~。
松本さんて頭ちっちゃいと思うんだけど何故か1.5倍位に見えるんだよ~隣にいる芳樹さんより頭大きく見える。巻いてもいいけどやっぱり巻きすぎなんだよ~。

リッポン君の独創的すぎる見せ場ジャンプを見ながら、思わずまつしんの髪型に思いを馳せました・・・。

&リッポン君大人になっちゃったな~としみじみ思いつつ、アジア人の若さも同時に実感。
大人になったとは言ってもまつしんより全然めちゃくちゃ若いんだよなリッポン君・・・でもまつしん今回の舞台年齢は14才だからそう思って見てるしそう思って最後まで見終われるのは素晴らしい事だよまつしん。とか思ったのであった。

明日からの各都市シリーズで、もうちょっと松本エーリクの髪型が大人しくなってるといいな・・・。
あと芳樹さんのぺたりとした髪型ももうちょっと普通だといいな・・・。
あと青木さんの髪型が普通にまっすぐのサラリとした感じになってるといいな・・・。

あと終わっちゃったけど、次回忘れ物をとりにきた吉田ヘラのヅラもぜひ変えてくれるといいな・・・。
スポンサーサイト

★優しすぎる人々の物語。『訪問者』その2

訪問者の感想のつづき。何かポエマーになってるけどそれ位訪問者好きなんだよ許してくれ。

さて荒木健太朗さんと言えば、「何かすごくキレイな顔立ちの人らしい事だけ分かった」→「何か映画的?」→「何故か背後で闇が広がる。業を背負っている」→「意外と可愛いのもいける」と様々に印象が変化している役者さんです。

彼の役で好きなのは死の泉のゲルト=敵味方老若男女誰からもがっつり愛される天性の愛されスキルが素晴らしい!!=や、WHITEの三角君=歴代三角君に比べ何故か怨念度がやたら高い・・=です。

訪問者のオスカー君は、きっと、彼のやんちゃ君だけど愛されスキル激高部分と、何故か背負う業といった部分が絶妙に出てくるのであろう!!と思ってました。


意外にもものすごい普通に健気で素直な子だった。すごいびっくりした。
うーん初演芳樹さんが見られなかったのが本当に悔やまれる。

岩崎さんはいい子過ぎたが、その過剰さによってオスカーの置かれている立場がとてもよく分かったんだけど、でも、オスカーってこんなに素直にいい子じゃないよね?て気持ちもあった。
←今回ものすごく幸せだったけど、だから、「トーマの心臓のオスカー」としての岩崎さんには色々疑問もあるのです。あの子がそのまま大きくなった子だから。

だから、そんな「いい子」だけじゃないオスカー君を見たい、アラケンなら闇が広がる(笑)はず!と思いすぎてたみたいで、予想外に健気にグスタフを、ヘラを愛するオスカーを受け入れるのにちょっと時間がかかったかも。
アナタはそんな健気一本やりなはずがないわ!!等とつい思ってしまい…。

うーんライフのオスカー役は基本めちゃくちゃいい子!!なのでしょうか。
芳樹さんとか絶対そんなはずはないと思うんだけどな~見たかったな~。


オスカーはまだ子どもだけど、子どもだからこそ誰よりも分かっている人である。
一番幼いけれども実は時として危うい両親よりもずっと大人で、色々な事に気づいていて、そして彼らを必死で守っている。

自分を守ってくれるはずの人が自分よりも不安定な時、残念ながら子どもでいる事が許されない。
だけど現実としては、圧倒的に子どもであるから、「保護者」が存在しないと自分の生存自体が難しい。

訪問者のオスカーは、そういう状況の中で、自分の場所を必死につくり、両親の光であろうとして、家族が破綻した後も全てを分かった上で父親を守る。

アラケン、もっと普段のダークサイド(笑)を出してくれてよかったのに・・・。


やっぱり今回は吉田ママ高根パパが優しすぎて繊細すぎて壊れていくひとたちだったから、健気さと素直さが前面に出てきたのかなと思う。
この両親+ミュラーの中でアラケン「業」モード全開だったら何かそれはそれでバランスが微妙だったかもしれない。


予想外すぎてちょっと勝手に肩透し気分になってしまったのですが、でも、それは私が一方的に思いいれてただけなので、アラケンのオスカーはものすごく良かったと思います。

高根グスタフとの絶妙の距離感とか。
本当は自分の子ではないと知っているけど、そして自分の父親ではない上、母を殺した事をしっているけれども、それでもなお絶対的に親子である二人。
ヘラも含めて3人が「家族」である事が痛いほど伝わってくる事がむしろ苦しい。

高根グスタフは放浪する割りに失踪はしなさそうというか、意外と「最後は私の元に帰ってくるであろう」みたいに思えるというか、居なくなる時には予告しそうな人に見えるので、二人の旅でグスタフが途中で居なくなっても、そのまま帰って来ないのでは・・・という不安はあまりかきたてられなくて、それはオスカーのためによかったなと思う。

二人の不器用だけど確かに繋がっている空気が、双眼鏡で、ワイン祭りで、後ろ抱っこで、何でもなく二人歩いている場面で、強く伝わってきた。


アラケンオスカーがトーマのオスカーたち=曽世さん、岩崎さん=と一直線に繋がるかというと、そもそも両オスカーがぜんっぜん違うのでどうにも微妙なんだけど!でも、何て言うか5年後に「トーマの心臓のオスカー」に成長しそうな感じがものすごくするオスカーだった。

今回の高根グスタフも、吉田ヘラも、そして荒木オスカー自身も、5年後に彼が別の人に向かって言う「僕が愛している事に気づいてくれる事を」「待ってた。それだけ」という人たちだと思った。

彼等は彼らなりのやり方で相手を愛し続けて、そしてその事に気づいてくれるのを、お互いに待っていたように見える。
でも、彼ら家族は、ヘラが死にグスタフは一人旅立ち、残されたオスカーは最後に「僕はなれなかったんだね・・・」と呟く終わりを迎える。本当にやり切れない。


訪問者が素晴らしいのは、変に物事が解決しない所だと思う。
確かに愛しているのに、すれ違う家族。ついに手に入らなかった自分が最も欲している事。

でも、そこから彼の新しい世界が始まる事を暗示して、静かに物語は終わりを告げる。


さらに!舞台的には今回は連鎖公演だから5年後彼がどうなったか見れちゃいますよ!色々あるけど確かに彼は自分の居場所を作って、新しい絆を結んでる姿が見られますよ!というのがすごく幸せだったと思う。

岩崎オスカーに異常に(笑)感動したのも、今回が連鎖公演だったからと思うし。
やっぱりアラケンはトーマのオスカーも絶対やろう!ミュラーは船戸さん続投で!

★優しすぎる人々の物語。『訪問者』

スタジオライフの「訪問者」の初演は残念ながら見ていないのだけれども、ちびオスカー君たちがトーマの心臓では何を演じているかというと・・・全員見事に違う事に今更気づいた。

ユリスモールとエーリクと、今回のオスカー。
(順に芳樹さん、玉城さん、岩崎さん)

うーん。アラケンはどこと言われたらユリスモールだと思うんだけど、でも、オスカーになってほしいよ~。
3年後位で、できればミュラーは船戸さんのままで。

今回のキャスト的には船戸さんがベストだけど、単純に今回のダブルオスカーだけを考えると、私笠原ミュラーを熱望してたし。
←前回の訪問者のミュラー。&やっぱり曽世さんには笠原DNAをすごく感じたので。


・・・ということで、私の聖域、訪問者です。


しかし。大好きすぎて何か確かめるように食い入るように見すぎて後半疲れた(笑)。
9年前は始まって10分で泣き始めラストまでほぼ全編泣いたのですが(笑)、今回は殆ど泣かなかった。

変な言い方だけど、「訪問者」という作品を見ながら同時に自分の人生に没入して死ぬほど泣いてたあの頃から、私は確かに成長したのだと、この物語を、ただ「訪問者」という作品として、ひとつひとつの場面を静かに味わってみる事が出来るようになったのだと、その事にちょっとほっとした。・・・と、確か前回のトーマでも言ったような気がするが。

・・・オスカー君に自分を重ねると言っても、別にあんな衝撃的な人生を歩んでる訳ではありません(笑)。もちろん。
誰でも共感できる色々な思いに対して。

もっとものすごく号泣するのではないかと思っていたから、穏やかに見終わった自分に何かすごくほっとした。


今回の訪問者は、高根さんも吉田さんも荒木さんも、そして船戸さんも皆基本的持ち味が、柔らかく人と向き合う人たちだから、とても優しい物語だと思った。だからお互いに残酷だと思った。

本当に抱えている思いは絶対に表に出せずに、ただ、無かった事として乗り切ろうとする。
少しずつ家族はゆがみ、一番いいたい事は言えないままに、真綿で首を絞めるように少しずつお互いを傷つけて行く。

最後まで彼らはお互いを本当に愛し続けているのに、誰もが幸せになれない。


思えば、前回の家族は今回とは真逆で、まず岩崎さんは存在自体が周りを断罪しまくる子で、グスタフの「そんな目で見るな」は今その場の事じゃなくて、多分オスカー君の人生分全てについて、言ってたと思う・・・。

甲斐さんはダメ度マックスで恋愛至上主義っぽいグスタフで、放浪癖とか過去のトラウマとか色々あるんだけど、結局全てはヘラが起点で色々起きてる人。だからオスカーに対しての感情がすさまじくぐるぐるしてた。ヘラに対しての思いもめちゃくちゃぐるぐるしてた。
ヘラ2人はどちらも方向性は違うけど、佐野さんは今でもずっとグスタフが好きで、だからオスカーを見るたびにぐさぐさ傷ついていく人で、石飛さんはあまりにも傷ついたからもう疲れちゃった、もう全部がどうでもいい。人だった。

結果、ヘラもグスタフも、オスカーを見るたびに罪を意識し傷つき苦しみ、終わりを求めてもがく人々だったような気がする。


今回の3人は・・・というか、まず高根グスタフはそんなにダメじゃない!!!(笑)。ごく普通にかっこいいですよアナタ。
「高根さんのお父さん役」と言えばダメ、というのがデフォルトだったので(ハピファミとか銀キスとか)、予想外にステキでびっくりであった。いや、行動自体はやっぱりダメダメだけど。

高根グスタフの場合は、トーマスとの出来事が、彼の人生を決定づけてしまったんだと思う。
「何故あなたなの」と言われ、酷すぎる父(岩崎さんここでも断罪っぷり遺憾なく発揮・・・。殿下=前回の父=はもうちょい奥田さん=前回のちびグスタフ=に冷静な人で、だから怖かったのもあるけど)に突き放され、自分でも「何で自分なんだろう」と多分思ってしまった。

彼はいつでも確かなものを探して、だけどそんなものは無いと思っていて、きっと表面ではうまくやってきたけど、心に虚無を抱えていたんだと思う。

そこにするっと入ってきたヘラとルドルフは、彼にとって最も輝かしい季節の最も大切な人たちだったんだと思う。

高根グスタフは、どう見てもヘラが好きなの丸分かりなミュラーに全然気づいてなかったり、ツッコミ所満載な人ではあるが、自分にとってものすごく大切なヘラを手に入れた後で、同じようにものすごく大切であるルドルフを知らずに裏切っていた事(←グスタフにとっては)にとても傷つく。
そしてそれを何も言わずに自分と結婚したヘラに対してちょっとだけ不信感を抱く。

子どもの事がある前から、初めからこの夫婦は少しずつすれ違っている。

何ていうか、人生の初めに虚無を抱える事になったグスタフの心はいつでもあの海にあって、何か耐えられない出来事があると「やっぱりそうだった」と諦めちゃう感じがする。
でも本当はそんなに簡単に感情が収まる事ではないから、自分でもよく分からない衝動に駆られて放浪するんだと思う。

目の前の人にばーんとぶつかるのではなくて、何事もない顔が出来るようになったところでその人の前に現われるのが優しさだと、なんでこの人は思ってしまうんだろう。切ない。

高根グスタフですごく印象に残っているのは、ヘラに「誰の子だ?」と問詰めておきながら、実際に答えを聞く事で彼の全てが崩壊する事。実は分かっているんだけど、実際にヘラの口から聞かされるという行為によって彼は壊れてしまう事がやり切れない。
お互い、オスカーも含めて分かっていても、それでもヘラが何も言わなかったらグスタフは見なかった事にしてやり過ごせたんだろうか・・・と考える。


高根グスタフのミューズにふさわしいお嬢さん、吉田さんのヘラ。髪型だけが無念だったが(泣)、やっぱり吉田隆太の女子度はすごいです。
何でこんなにこれぞ女子!!なヘラをこんなに普通に自然に演じられるんだろうこの人・・・怖い・・・(笑)。
・・・ていつも言ってる気がするが。吉田さんの女役見るたびに。

学生時代のキラキラ度が本当に素晴らしい。グスタフもルドルフもヘラを好きになるの納得。
今回のヘラは基本的にブレがない人だと思う。ちょっとミュラーにグラっと揺れてた気がする(特に佐野さん)前回のヘラとは違って。グスタフとミュラーの対比が「ちょっと危険男子・ステキグスタフ」VS「見合い相手NO.1ルドルフ」だった前回程極端じゃないのもあるかもだけど。
今回高根グスタフは普通にかっこいいし、船戸ミュラーは普通にやり手社会人になりそうな、健全でさわやか好青年でどっちもかっこいいもん。

ヘラはグスタフを好きになって、彼の闇を多分救いたいと思って、でもどうにもできなくて、でもいつでもどうにかしたいと思っている人なんだと思う。だから、ミュラーとの間で揺れ動いたりしてなくて、あくまでお互いにお互いの気持ちを結果的には利用しちゃったんだと思う。
「子どもがほしかった」のは、本当に言葉どおりほしかったんだと思う。
グスタフを繋ぎとめる絶対的な何か、自分の不安を解消できる何かが欲しくて。

結婚したばかりのヘラが、幸せなんだけど同時にちょっとした事ですごく不安に襲われてるように見えるのがすごく印象に残っているんだけど、賢い優等生であろうヘラには、この後起きるであろう未来を本当は予測していて、でも、そこは見ないふりして結婚生活に突入しちゃったんだなと思った。

ヘラがもっと強くてもっと居直れる人だったらよかったと思う。

前回見た時に、ヘラはほぼ自殺のように見えたんだけど、今回は最後まで死のうとは思っていない人に見えたから。
彼女は完全に破綻した家族の中で、健気すぎてイラっとするオスカーとか、自分の罪を抱えつつもそれに対してノーリアクションかつ放浪しにいくグスタフとかに対して、色々イライラしてるけど、でも、最後までグスタフの事愛してるし、オスカーのことも愛している。

ヘラはグスタフの弱さを最後まで本当には分かってなかったのか、分かってたからこそ、決定的な一言をあそこで発してしまったのか、とても気になる。

吉田さんを見ていてとってもリアルに女子だと思うのは、多分、相反するいくつもの思いが同時に走る感じを表現するのかとても上手いからだと思うのだけど、ヘラでもやっぱりとても印象的でした。

一人で家庭を背負いつつも、助けてグスタフ。と本当は思ってるんだろうなとか。
でも実は、グスタフを好きになった時から、本当の意味でこの人に感情を預ける事はできないだろうという不安感とか。
学生時代、ミュラーの気持ちに気づきつつもうまくかわしている感じとか。
オスカーの事を意外と素直に愛しているんだなと思う所とか。

ヘラはすごく激しい人だと、まんがを読んだ時と、前回の連鎖公演を見た時に思っていたんだけど、吉田さんのヘラは激しさよりも哀しさや切なさが前面に出てくる人でした。夫が高根さんだったからなのかもしれないけど。

二人のラストシーンというか、「愛なんて嘘。お互いに裏切り者同士だったんじゃないの?」と言うヘラと、誰の子か言われて「お前からは聞きたくなかった」というグスタフが、何で最後までお互いに愛しているのにこうなってしまったのかものすごく切なかった。

お互いがちょっとずつ弱くて、それだけなのに決定的にすれ違う。


そして問題の人、ルドルフ・ミュラー船戸さん。
何度も言ってるけど普通にかっこいいです。ミュラーが普通にかっこいいなんて!いや多分初演はかっこよかったんだろうな・・・浦さんだしな・・・。

本来健全で健康な人。大学時代はちょっと危うい友人グスタフを心から思って本当に仲良しだったんだなと思う。
グスタフに対してもヘラに対してもちょっとお兄ちゃんぽい。
ヘラがずっと好きで、でもグスタフにさらわれても、表立ってはさわやかに祝福し、影でちょっと泣いてそうな感じ(笑)。
でもヘラが幸せそうじゃない事について色んな思いがあって、たぶん自分に心が無いと分かっていても、それでもヘラが自分の所に来たのであれば受け入れちゃう、若さ故の暴走なんだけど冷静に暴走してるというか、ものすごく自覚的な感じがした。

今回やっと実現した通しミュラーで、ちょっとオスカーのキャラ全然違うよ!って所はあったが、でも、学生時代から始まり罪の子と確かに絆を築いて行く姿が見られて、荒木オスカーも、南米に行ったままの高根グスタフも、今は居ない吉田ヘラも、少しだけ救われたように思えた。

しかしやっぱり最初から結婚相手にはミュラーを選べばいいのにヘラ!と誰もが思うと思うんだけど(笑)、やっぱりグスタフみたいのに惹かれちゃうのが女子の基本なのでしょうか・・・。



前回の4人は、「夫婦とミュラーと、オスカー」という単位で出てきて、基本的に大人の様々な恋愛感情があって、そして生まれてきたオスカーとどう対するか、というお話だったと思う。
今回の4人は、「家族3人と、そしてミュラー」という単位で、あくまで家族3人が基本なんだと思った。
ヨーロッパっぽいのは前回かもしれないけど、今回の方がやり切れない度が高い。優しさがお互いにお互いを追い詰めて行くのが本当に切ない。

★メッセージありがとうございました!

ブログ拍手にてメッセージをくださりありがとうございました!

ところでお名前書いてくださる方、基本的にはイニシャルとかでご返信させていただきますが、読めずに変な事になってたらごめんなさい・・・お許しください・・・。

★『トーマの心臓』卒業だから。走馬灯のように蘇りますよ。色々。曽世海司オスカー東京千秋楽。

岩崎オスカーの見方も大概邪道だが(訪問者見てから見たから、私にとっては「訪問者後日談」だった。そこをぐっと「ユリスモールの物語」に引き戻してくれた青木さんについてはまた今度書く)、今回卒業する曽世オスカーの見方はもっと邪道です(笑)。

岩崎オスカーはあくまで「訪問者のあの子が!!」という思いなんだけど、曽世オスカーに対しては何かもう「オスカー」じゃなくて、「曽世海司さん」に対して思ってる色々が走馬灯のように蘇り、その事で泣いた。たくさん。

99トーマで4回だけオスカー役をやった時。
私は残念ながら見てないのだけれども、オスカー初日を終えてイベントにて語る姿(当時はイベント時の撮影がOKで、友人に見せていただいた事がある)に、曽世さんにとってどの位この作品が特別で、どの位オスカー役が特別なのかひしひしと伝わってきた事。

2003年でオスカー役をやった時に、オスカー役への思いを真摯に様々な媒体で語っていらした事。

あと、卒業というのは基本「生徒役」の事なんだよね?と思うので(サイフリートとかで戻ってきたりしないだろうな・・・)、私の中の永遠のバッカスにもう二度と会えない事。

それから、こんなに素晴らしいはまり役を持っているのに、何で映像に残ったのがよりによってユリスモールなんだ~(号泣)って思った事とかまでもが。

次々蘇りました。これが「卒業」と聞かされて見る側のマジックというものなのでしょうか。


とか言いつつ、でも、実際の所正直そぜっちオスカーは前回の方がよかった気がするんだけど・・・とかちょっと思ったり・・・。

芳樹さんがすごく変化したのもあるんだけど、全体にすごく感情的になってるというか、ユーリに結構当たる。
今までの曽世っちオスカーは対芳樹さんには激甘で、ユーリが何してもどれだけおかしくなってても、ただひたすら見守りどこまでもつきあう、まさに「待ってた。それだけ」なオスカーだったと思う。

しかし、前回新たなユリスモール奥田さんに対した時に、意外とユーリの色々に感情的に反応し、結構怒ってたりしてて、それがかえってユーリに甘えてる感じがしてすごく新鮮だった。

今回の曽世さんは対奥田ユーリの時に近くなっていて、割と感情を露わにするオスカーで、でも芳樹さんも松本さんもみんな激しかったので・・・何となくバランスが微妙になっちゃった気がする。
しかしそれはいつもそうだった訳ではなくて、千秋楽のなせる技かもしれないので何とも言えないんだけど。


オリジナル組が卒業した2003年の時は、いいじゃん。永遠の14才で。と思っていたけれども、今回見て、やっぱり劇団の実年齢の幅が広くなった今は、永遠に生徒役はやっぱりバランスが難しくなるから生徒役卒業はやむなしだなと思う。

エーリクとどうしても「1才しか違わない同級生」じゃなくなってる。
ユーリとオスカーは対等だけど、5人組と乖離しすぎちゃうし。



ところで曽世さんは、訪問者初演でヘラを演じているので、自分が産んだ子の役をその後大きくなって演じる稀有な体験をしてる。しかも98年訪問者のミュラーと99トーマのミュラーは同じ人(浦さん)なので、色々思う事もあったのかな・・・。

今回、岩崎オスカーの訪問者からトーマへの軌跡を見て、虚構の存在に対してここまで幸せな気持ちになった事にとてもびっくりしたから、曽世さんの訪問者初演&99トーマをご覧になった方はどんな気持ちだったのかな・・・と色々考える。


曽世さんの、柔らかに皆を見守り、包み込むように友達を、父親を愛するオスカーが大好きです。
それから、私の中では今も永遠のバッカスです。大好きです。

あと数回で見納めのオスカー。私はもう見納めちゃったけど。
いつか、山崎さんのように別役で復活してくださる日を待っています。

左サイドMenu

プロフィール

Author:サクラサクラコ
劇団Studio Life(スタジオライフ)の話題のみを無理矢理続ける日記です。
所属俳優:前田倫良氏(勝手につけた愛称「ミッチ」)を本人のあずかり知らぬ所で熱烈ひっそり応援中。

メールフォーム

サクラにメッセージをくださる方は★こちらのメールフォーム★からお送りください♪

カレンダー

02 | 2010/03 | 04
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

最新記事

検索フォーム

右サイドメニュー

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。