閑古鳥日記

劇団Studio Life(スタジオライフ)所属俳優 前田倫良さんと、ライフのみの話題を無理矢理続ける日記。

Category [【2009】LILIES ] 記事一覧

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★「LILIES」禁忌とは何でしょう。

初演のLILIESを見た時は、全く事前知識がない状態で見に行きました。

だから、「ここ、どこの国?」「今何年?」「アンタ何才?(いや19才なのは知ってるけどそうじゃなくて囚人の年齢)」と、色々と大混乱してました。
特に何度もしつこくてすみませんが!私のLILIESとの出会いは、あの!正直仇花だと思うけれども一生忘れないかもしれないインパクトチーム、甲斐・曽世班(チーム名は記憶の彼方・・・ビロドーは奥田さん版)だったので、いろんな事に混乱してた。

私は「ソドムとゴモラ」という言葉を、日本の平安末期の古典「とりかへばや」の評論で覚えた何だかなあという人なので、見ながらこの話明治より前の日本だったらこんな悲劇的な事にならないというか、日本のステキなうやむや文化の中でうやむやにいけるんじゃないか。とかちょっと感じた事を、今回の再々演にて再び思った。

何ていうか・・・何を禁忌とするのかと、その事に対して突き詰めて行く文化の中の話だなあとすごく思って。

何を禁忌とするか、は文化や時代によって全く異なっていて、LILIESという作品は、この時代で、キリスト教文化の中で、カナダという国で、起こる悲劇なんだなと。


再演の時にバスタブ場面の意義を考えたときにも思ったんだけど、現代日本文化的には
・男性同士が何度もキスをする。
・男性が裸で立ち上がる。(ただし正面には振り返りません・笑)
↑どっちが観客的にタブーと感じるでしょう?と問われたら、後者なんですよね。
同性愛者は逮捕されないけど、裸で公道歩いたら「わいせつ罪」で逮捕される文化の中で生きている我々(今年は特にタイムリーだったし・笑)にとっては、男の子(←子って年齢ではないが役の上では)がキスしまくる事よりも、正直「・・・見えちゃったらマズいのでは?」とかの方が気になる・・・。

なので、今回は再演の時に分かり辛かった「劇中の人々にとって、同性を好きになった事の自分自身へのダメージはどの位?キリスト教文化の中の罪の感覚」がもう少し分かるLILIESを見てみたいなと思っていたのだけれども。

私見たニイロ版は3人がそれぞれ罪とはまた違う世界に突っ走っていたので正直やっぱり分からなかった・・・。
新納さんは一番分かるんだけど。むしろ、見終わってから、松本ヴァリエの屈託の無さがすごく気になるようになってるし。←多分、松本さんの本来は美点である「周りがちゃんと見えている。周りとバランスを取る」事、そして今回「劇中劇」をすごく強調した事が災いして、本来「枠の外」にいるから何からも自由であるはずのヴァリエが、意外と普通に「枠の中」に居場所を自分で作ってる子に見えてた事から来る印象だと思うのだけど。

そして岩崎版はアル中父との決別がメインテーマに見えたため、罪とかそういう問題以前に本能で怯える人になってて、それはそれで斬新なシモンだったがやっぱり罪の感覚は不明であった・・・。

仲原組はどうだったんだろうな~やっぱり見たかったよ・・・。またライフDVD出してくれないかな~この手の作品は細かく台詞の違いとかチェックしたい。孤児ミューもそうだけど。



私は残念ながら教養が全然無いので日本の古典にも明るくないのだけど、平安から江戸までの日本文学は基本的に同性愛的なものが全くタブーじゃないというか・・・うーん言い方難しいんだけど、「宗教として、文化として禁じられているので、それに対するものとして」出てくるのがキリスト教圏だと思うんだけど、日本のは何かすごいびっくりする位適当に出てくる印象があります。


LILIESはもちろん普遍的に分かる色々な事もたくさんあるけれども「すごく文化の違う所から出てきた話だ!」とすごく思う。
日本古典的何となくうやむや世界だったらこんなに突き詰めなくても済んだかもしれないのに。やはりキリスト教文化圏は日本文化圏とは異なる厳しさがあるなと。
だからなのか何故かLILIESを見ると対比として日本の古典文学を思い出すのです・・・。現代の何かではなくて。

例えば世界に誇る源氏物語とか。
基本帝に関して以外は何でも有り。
色々あるけど今回はLILIESの話つながりなので、私が一番それはどうよ。と思う箇所としては、姉弟義理の娘総ざらいな空蝉絡み。

空蝉(人妻)を手に入れるべく小君(その弟)を手なづけ、さらに空蝉と間違って軒端荻(空蝉の義理の娘)とも関係し・・・現代文化に生きる我々にとっては様々に謎なんだけど、でも、特にそこに何か禁忌を犯す感はゼロで普通にさらさら話しが続く・・・。←小君を数に入れるかは解釈によって違いますが。

ソドムとゴモラという言葉を知った「とりかへばや」においても。
宰相中将(男性)が親友の若君(男装した女性)が実は女性と気づき関係、若君は妊娠し姿を消す訳ですが。(この話は色々錯綜してて、若君は女子なんだけど女性と結婚してて、その奥さんと宰相中将は通じてるという色々大変な事になってるのだが)
でもこれ原文読むと、宰相中将って「見破り」感ゼロなんですよ・・・何かどっちでもいいみたいな・・・とりあえず押し倒したら女子だったよ・・・的な。

何ていうか、何もかもが「何かそういうことで」と進む。男っぽかったからと言って男装させて男の子として勤めに出すとか、年頃になって色々どうにもならなくなって女の子と結婚させちゃうとか、無茶な事が意外と淡々と進む・・・。


現代の外国の戯曲と日本の古典を比べても仕方無いんだけど、文化的背景は観劇に様々に影響するなあという事と、あと、日本人がLILIESを受け入れやすいのは、そこに何らかの禁忌を感じる事なく、そういう事なんだ、とさくさく受け入れて行く脈々と続く伝統も関係してるのかなあとか、何か、今も色々思うのであった。

いや、毎回様々に面白いLILIESなんだけど、だからこそライフでのパーフェクトLILIESキャスト、というのを一回見てみたいのです。何かは良いけど何かが分からない。のが毎回なので。

考えまとまらないままに打ってるのでグダグダですみません・・・。
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★もうすぐフルバだが政宗さんを惜しみつつ次のLILIESを考える。

スタジオライフは名古屋フルーツバスケットがもうすぐなのだが・・・政宗さん退団(号泣)を受けて、牧島さんが突然参戦して篠田さんが「女子高生他」のままなのは・・・もしかして本当は時間がなくて出てる場合じゃないんだけど地元公演なので無理矢理出るよ!女子高生なら何とか!という状態なんだろうか篠田さん・・・。とか色々色々疑問が・・・でもマキシー女子高生は見たいよ!とか色々思う・・・。

まず何故辞めた政宗さん・・・涙。でも今のライフ公演内容だと政宗さんの良さを発揮する場がなかなかなくていつも「勿体無い勿体無い」と思っていたので仕方ないのか・・・ああ(泣)。
スーパー攻撃的ボケ坊の鮮烈デビューとか、意外にはまってた正ちゃんとか、キュートすぎなフランス人教師とか、基本的にジアザー系、オリジナル系でその面白さが発揮されるタイプだったから、政宗さんが入ったのがトーマ初演頃のライフだったらもーっとよかったのに。と思う。←タンビー・オリジナル・ジアザー3本立て。みたいな時代。

とてもとても残念だけれども、親友(←冨士さん)を置いて新たな世界へ旅立っちゃうのね。とか思うけれども、これからも政宗さんのお幸せをずっと祈ってます。


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色々思いはあるけれども、ここで今更ですが、LILIESを再び考えたいと思います(笑)。

今回、単体では皆すごい大好きだしそれぞれ新しい発見があったし楽しめたが、人が半分ずつ変わっていく公演を連続して3回見る、という行為(神戸公演を一気に全部見た)がどの位混乱するかを身をもって学んだ(泣)。

初演や再演はもちろん細部は全然覚えていないんだけど、それでも「あの場面!」とか目に焼きついている所がたくさんあるんですよ。

でも、今回は「半分ずつ人が入れ替わって合計3回」なため、印象がごっちゃになっていて、しかももう7年前に見た甲斐さんよりも記憶おぼろげ・・・みたいな事に(泣)。

ちなみにLILIESは、私何故か全て3連続観劇、をしてる事に気づいた・・・いつでも無謀大王だった。
↑初演甲斐班(奥田版)→高根組(舟見版)→高根組(青木版)。再演高根班→大沢班→高根班。
全く同じキャストを2回以上見てるのは再演高根組だけなので、余計に私はこのチームが今も一番好きなのかもしれないなと今思った。


今回は私の中では残念ながら全体の人間関係が分かり辛かったりとか、あと、私の目には今回どのチームも「ビロドーって、実はどうでもいい?」みたいな、「シモンが過去の自分を再確認する話」に見えて、ラストシーンに前回程のはまり方ができなかった・・・。


という事で、終わった直後に何だが、今回のキャストをこうシャッフルして次回は見てみたい!とか、過去キャストのこの人とこの人を一緒に見たい、を考えてみる。

★新納シモンとマツシンヴァリエが私の中では、やっと「聖セバスチャンの殉教」繰り返しを理解できた組なので、この二人を中心に、後は好きなビロドーとか色々を考えると・・・
今回キャストだと、林さんと奥田さんをチェンジしてみたい。
さらにどうせ最年少なんだから青木さんを囚人にして奥田さんを司教にするとか。

でも本当はこのカップルに一番投入したいビロドーは深山さんです。
すっごい見てみたかった。

見る前の妄想高根研一包囲網キャストでも超イチオシなのですが!!(笑)。

深山さんのビロドーは絶対可哀想に違いないので、激愛コンビニイロマツシンに割って入る存在として憐れ度大幅UP。
この子なら屋根裏部屋見て大動揺して振り切れて変な事絶対しそう。思わず自分の書いた日記渡しそう。「君の友達になれて本当にうれしい」と本気で言いそう。普通にマツシンと友達としてやっていこうとかも思っていそう。←関係ないけどマツシン深山コンビ(デイジー)は可愛くて好き♪

常に「え?その台詞?」て所に切なさが込められる深山さんで聞きたい台詞は「シモンはどこにも行かない!」です!絶対切ないよこれ。

深山さんがビロドーをやってくれたら私は絶対号泣する。見たい・・・。

でも深山さんがビロドーだと、新納さんの苦悩が余計深まりそうなのが・・・「嫌だ、ビロドー、絶対にな」の言い方が林さん相手の時とは絶対違いそう・・・でも私が見たいLILIESはそっちなんだよな・・・。


そしてその場合のビロドー司教はやっぱりそぜっちに来てほしい。
今回キャストだと青木さんがそのままビロドー司教で。
船戸さんをビロドー司教に戻した版だとビロドー囚人は奥田さんで見たい。
この場合のシモン(本物)は石飛さんのままで。

あ、私が見られなかった、倉本藤原コンビが見たいので、ここに投入というのもいいな~。

そしてマキシー聖ミシェル神父&ユー男爵が見たかったのでここに入ってもらいたい。
さらに吉田リディを入れる。本当は私松本(男性役)&吉田(女性役)カップル好きな少数派な人なのでこの二人を新納さん挟みで見るのは微妙だがここは気にしない。

見たかったで言えば篠田さんの彼は死ぬのね!も見たかった・・・。

マツシン母は関戸さんは動かせないと思うのでこのまま。


えーと今回キャストを動かすだけで考えると
・新納シモン ・マツシンヴァリエ ・奥田ビロドー(妄想モードだと深山さん)
・倉本&藤原現代コンビ
・セッキー伯爵夫人 ・吉田リディ
・牧島神父&ユー男爵 ・篠田奴隷少女&ユー男爵夫人
 (普通に船戸&村上コンビも好き)

・・・単に見たかったが見られなかった人羅列になってるな・・・。

えーと私の中で「?」はあるけどチームとして好きなのが再演高根組なので、そこでの疑問を補えるチームとして考えると、やっぱり上記で見てみたいです。


あと誰と誰のつながり、だけで言えば、石飛さんは再演の大沢さんと組んで欲しかったな~と改めて思ったし、何故に石飛-船戸-奥田ラインを崩しちゃったの(泣)と思ったし、岩崎村上カップルは役逆の方がむしろ良かったんじゃ・・・という気がしたし、青木さんがビロドー司教なのであれば本物シモンはいっそ奥田さんとかにしちゃった方が良かったんじゃ・・・とか、色々、思いました。

★「LILIES」。シモン&ヴァリエ役の次回の役の法則によれば。

そう言えばLILIESのシモン役とヴァリエ役は、基本的に次にLILIESに出ると女役をやっています。
新納さんと松本さんと村上さんは次に出なくても同時にやっています。

・甲斐さん(初演のシモン) →再演のリディ
・曽世さん(初演のヴァリエ)→再演のティリー伯爵夫人
・芳樹さん(初演・再演のヴァリエ)→再々演のリディ
・新納さん(再々演の本役シモン)→裏でリディ
・松本さん&村上さん(再々演の本役ヴァリエ)→裏でユー男爵夫人

(再演シモン客演大沢さん、ヴァリエ姜さんはその後登板が無いので外す)


という事は・・・次にLILIESが再演される時は!
ついに!
高根研一氏の女役が解禁になるのでしょうか!!!←ほら囚人が演じてる訳だから純粋な女役じゃないし!!大丈夫大丈夫!!

見る前に高根研一包囲網キャストを考えて、本気で一番みたいキャストだわこれ。とか思ったのだが、(特に、深山ビロドーがすごい見てみたい)高根さんが女役だとやっぱりリディかしら。

その場合誰がシモンだといいのか??全然思いつかないが。
あ~いっそ甲斐さんが無理矢理また19才をやればいいよ(笑)。
・・・だめだ初演甲斐・倉本レベルに私が引きそう・・・(笑)。

奴隷少女&ユー男爵夫人でもいいです。
「彼は死ぬのね!」とか言ってほしい(笑)。大丈夫。高根さんは可愛い役を振られるとちゃんと可愛くなります。見た目ではなく中身が。ほらオスカーもドリアンも。
ユー男爵夫人はそんなに女装っぽくないし大丈夫大丈夫。
今回たまたま村上さん&マツシンという可愛めキャストだったけど、前回はミッチだったし!
夫は誰がいいかな~。いっそフリーダム芳樹ユー男爵と組んでもらって初演再演ファンの美しき思い出をズタズタに切り裂くとかもアリ(笑)。

でも実はこの作品の中で、普通に(とは言い切れないが)一番お互いを分かり合ってるカップルってこの夫妻なんじゃって気がするし、絶対芳樹ユー男爵は婚約パーティは暴走するに違いないのと、シルビアいくぞって高根シルビアをエスコートする芳樹さんが見たい(笑)。絶対面白い。←LILIESに笑いは要りません・・・。


高根さんで盛り上がりすぎた・・・何でこう高根さんは人の妄想力かきたて力がすごいんだろう・・・さすがだ高根研一・・・ていうかそろそろ公演出てくれ。

今回の他の人は。
岩崎さんはリディがいいと思う。女顔だし綺麗だからリディやって!とシモン(本物)にお願いされていいよ~って引き受けてくれそうだし。
で、また新納さんに客演してもらって、今度は立場逆転でいきましょう。

っていうかやっぱり岩崎さんは本来LILIESという作品自体に持ち味が合わないから辛い所なんだけど(持ち味的にはヴァリエが一番合う。再々演始まる前から思ってたけど実際見てやっぱりそう思った)、強いて言うなら。
孤児ミュー(同じブシャール作品)にはすごい合ってるのに・・・涙。

今回見られなかったけど仲原さんはあと数年後に強気で脆いリディで。
三上さんは儚くふわっと夢を見ていく系(銀キスイメージ)の伯爵夫人でどうでしょう。帰って来ない夫のイメージキャストは寺岡さんだな。


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そう言えば今更だけど、初演LILIESはジュニ3は岩崎さん以外全員キャスティグされてたんだ・・・再々演まで来て、晴れてジュニ3(6人)は全員LILIES経験者になりましたね。あー全員出てるのはジュニ3だけなのでは。
(4は青山さんの「リカ」が客演扱いになってるから、彼も劇団員カウント!で2人しか出てないと数えて、ひとりしか居ない2は除く)

初演はジーコさん休演を受けて、佐野さんが急遽本役ユー男爵に加えて裏ではユー男爵夫人という無茶キャストになってて、寺岡&佐野、佐野&深山という超若ーい夫婦だったんだよな~とか何か色々思い出しました。

ちなみに再演では我らがミッチがユー男爵夫人と聖ミシェル神父をやっているのですが、当初の予定?だったか、初演のキャスティング(再々演も同じだけど)を踏襲すると、ユー男爵夫人は奴隷少女をやるはずだったので、私は当初超~ワクワクしてたのを思い出します(笑)。

でも何かに問題があったのか(笑)、あの時は超変則ダブルキャストが組まれてて、奴隷少女は小林さんがひとりでやってたのであった。
今回初演モードに戻った事を見ると、やはりミッチでは可愛さが足りなかったか・・・(笑)

今回ユニベールチーム(芳樹フリーダム奴隷少女のいる回)の舞台挨拶にて石飛さんが「10人体制で(本来LILIESは9人のお芝居)、再演の時もあったから最初の囚人の紹介の台詞もあったんだけど、それを思い出しながら言ってた」みたいな事をおっしゃったのだけど、瞬間あのスーパーやさぐれ囚人だが奴隷少女はラブリー♪なジーコさんを思い出したよ。

↓ちなみに再演の変則ダブルっぷり。
・ミッチのメイン役はユー男爵夫人。裏で聖ミシェル神父。だが神父の方がむしろ役の印象強いんじゃ・・・。
・ミッチの夫(ユー男爵)は裏キャス石飛さん。石飛さんは同時に聖ミシェル神父
(今回のパターンと同じ役の兼ね方。つまり二人はダブルであり夫婦であり。)
・石飛さんのメインの役は本物シモン

・ミッチのダブルである小林さんユー男爵夫人は通しで奴隷少女
・したがって、ジーコさんは裏だと奴隷少女しか出演時間がない。のにずーっと舞台にいる今回の芳樹さん状態。を何公演もこなしていた。

・小林さんの夫(ユー男爵)は裏キャス客演大沢さん
(裏キャスだと石飛さんとダブルになる)
・大沢さんのメイン役はシモン

・・・なんか、入り組んでた・・・。

★「LILIES」再々演。バスタブは何故出てくるのでしょう。

未だ続くスタジオライフ再々演「LILIES」感想シリーズ。
今回は特にネタバレしているので、「今回見られなかったけど次回こそ見たい!」という方はスルーしてくだいませ。



毎回あらゆる意味で色々引っかかるバスタブ。

・・・「引っかかる」の内容は、感想の一番最初に書いた「バスタブマット変更」「シモンが階段2段しか上がらない」とかも含めてだけど(笑)!

いや、だってあの話の中で突然バスタブが出てくるのって流れとして不思議で。
だから、誰かにとって、なのか、LILIESという話にとって、何か重要な意味があるんだろうと思うんだけど、毎回色々思う事が違っていて、未だ色々分からないです・・・。


初演でバスタブが出てきた瞬間に思った事は、「この時代のカナダの田舎において、バスタブが無いという事の貧乏具合はどの位??」。
さらなる貧乏度のダメ押し表現??
逆にバスタブがあるのは珍しくて、フランス時代は割と裕福だったのよ~の意味?

あと、これは毎回疑問なんだけど、ドア開けてすぐ見える位置にヴァリエがいるって事はどんだけ狭い家なんだ!という表現なのか、演劇的にそういう事になっているお約束なのか、気になる・・・。

総合すると、初演時はこの後の展開を知らないので、バスタブを見て「ティリー家の貧乏具合」について最も思いを馳せていた訳です・・・。


再演では、そもそも「バスタブ場面」は一体何のために入っているのか??がすごく気になった。
冬はものすごく寒いらしいので、うっかり冬にしかビロドー司教の時間は取れませんとかなったらヴァリエ役の囚人は確実に肺炎で死にそうな危険を冒してでも、本物の水を出す事には何か意味があるんだろうと。←いやもちろんシモンは用意周到に季節を考えて呼んだと思うけど。
そして同じ理由で現実においてもLILIESの上演は真冬はないだろうな~と思うけど。


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そして、こんなに初演再演の話を延々しているのにも関わらず、今回初めて、重大な台詞を聞き逃していた事が判明。

今まで伯爵夫人が「パリへ帰る」のを決めるのは、
初演を見た時は・・・泥ケーキ
再演を見た時は・・・「もうこれ以上望むものは何もないわ」
だと思ってた。

が、今回初めて「わーいバスタブ♪」とヴァリエが喜ぶこの場面冒頭にて「それだけじゃないのよ。明日きつね狩りに行きましょう」みたいな事を言ってる事に気づく。


ここでもう決めてたのか!!!!
何故今まで聞き逃していたのか自分!!!ヴァリエと同じ位聞き流してたよ!!

・・・という事で、今回の新たな謎は
伯爵夫人にとってのバスタブは一体何を現しているか。です。

前回はバスタブ場面自体の意義、をすごく考えたんだけど、クリスチャンの方から教えていただいた「水を浴びる=洗礼」のキーワードでものすごく納得して。

伯爵夫人にとっても基本ラインは同じなんだろうとは思うんだけど。
(前回は「シモンにとって」と「ヴァリエにとって」水を浴びるという行為が何を現しているのか、を考えたのです。)


彼女にとっては「お誕生日おめでとう♪」はバスタブときつね狩りがセットって事で、それは、何を表しているんでしょうか。が今回新たに考えた謎。

「パリへ帰る」はいつから決めていたのか。それは何故この日なのか。そこにバスタブが出てくる意味は。

ヴァリエの年齢がやっぱりキーなのかな。普通に考えて。
彼女基準だと19才は何か重要な意味があって、彼の誕生日に合わせて前々から自分の中では決めてたとか。
彼が大人になり、と同時に私のような老木は消え去るわ。という気持ち?

私は宗教的な素地が全く無い人なので今回異様に東洋っぽい感じになってるんだけど・・・「水」は基本的にどの世界においても「リセット」する「清める」ってイメージがあるから、伯爵夫人にとっては「大人になる前にヴァリエをもう一度生まれ変わらせる=バスタブにて水を浴びる」→「翌日自分は別の世界に旅立つ」という流れなのかなと。

どっちも生きてるけど輪廻転生的な感覚で。←特にセッキー親子で思った事だけど。
生まれ変わった息子に今度は自分が別の世界に送ってもらう。と。

だから、伯爵夫人にはバスタブじゃなくてもいいんだけど、ヴァリエをもう一度生まれ変わらせる儀式、が必要だったのかなと。


普通に考えたら自分の息子に自分を殺せとお願いするんだから謎すぎる行動だけど、LILIESという作品世界において、伯爵夫人とヴァリエの関係性においてはすごく理解できる流れだなと今回思った。
そう思った自分が大人になったな~とも思った。大人、というとちょっと違うけど。
私きつね狩りはやっぱり今回も最も号泣ポイントで、最後に見たカサノボー村上親子に号泣してた訳ですが・・・過去見てた時は、やっぱり伯爵夫人に反射的に「ずるい」て思っちゃったりしてたし。


シモンが来る事までを、そしてシモンがどう出るかまでは想定していたかどうかは分からないけれども。
結果として伯爵夫人にとっては一番望ましい事で、だから「これ以上望むものは何もないわ」なのかなと。


ティリー親子は虚構の世界を二人で構築して共有する事で、本質的な世界を生きている。
そこに、世の中の常識とか良識とか色々を背負ってさんざん苦悩して逃げようとして、でもやっぱり自分にとっての本当を選んだシモンが登場することで、シモンもまた生まれ変わる。

で、そこで「聖セバスチャンの殉教」台詞とリンクするのかなと。


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LILIESという作品はというか孤児ミューもそうだからブシャール作品は、何て言うか皮膚感覚というか触覚に訴えかけてくる作品という印象が私の中にあります。水や土が出てくるとかもあるのかもだけど。

だからやっぱり、今までで一番ここのバスタブ~きつね狩り~屋根裏の親子の感覚が理解できた気がするんだけど、でも、何か他の方法で死ぬ手段は無かったの~っとどうしても思うのであった。

だって首絞めるんだよ~。
いくら本人同士分かってやっているとは言っても凄まじい負担がヴァリエにかかる・・・多分彼は自分の手の感覚から逃れられないのではと思うんだけど、その割に今回の二人のヴァリエはその後のダメージがあんまり無い・・・という事は二人とも本当に母親の事理解&信頼&守ってたんだな~と思う。

凄まじすぎる親子だ・・・様々なしがらみや常識の中で、本質的に生きようとする事はそれだけ壮絶だという事なのでしょうか。


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あと単純にやっぱり、バスタブシーンって自分の「引くか、引かないか」ギリギリ場面なので(笑)、どこに集中すると自分内でOKなのか探りながら見てる・・・。
が、さすがに再々演ともなるとある意味見てる側も慣れるもんだな~とか思いました。

正直言うと、1回しかお稽古してない事は見終わってから知ったが、大して稽古してないであろう事は当然予想がついていたミックスユニベールチームは単純に何か事件が起きないか緊張したしね(笑)。←過去観劇のトラウマのせい・・・。

相手の大きさが大して変わらないマツシンはともかく、岩崎さん(相手がいきなり小さくなっている)は心なしかバスタブ内位置取りが途中で「何か遠い?」とか思ったのか調整図ってる?とかうっかり思う位殆ど「研究」になってた自分が憎い(笑)。
ここは「ヴァリエ良かったね~(泣)」とガンガンはまりにいきたい所だったが。

ま、そんな訳でLILIESは何回見ても、何かが解決した?気がしたり、新たな謎が増えたり、面白い戯曲だな~と思いました。

★「LILIES」再々演。回を重ねるごとに。

最近のスタジオライフの作品を見ると、かつて比較的頻繁に作品の根底に漂っていた「死」の感覚が薄くなり、健康的になっているような気がする。

6年ぶりに再演された今回のLILIESを見ても、全体に健康度がUPしているような。
客演さん(しかも新納さんとかカサノボーさんとか大劇場にばんばん出てる人)を呼んだ事もあって、輪郭がはっきり分かりやすくなっている事も影響しているかもしれないけど。

・・・けど、これは単に、周りに死の気配がすぐにあるわけじゃないよ。とか、伯爵夫人とヴァリエの関係に簡単に共感していくような状況にいないよ。とか、そういう見ている側の私の個人的な状況の変化(ってこの書き方すると初演時の私ってなんなんだって感じだが・笑)によって、見え方が異なっているだけという可能性もあるからよく分からないんだけど。


今回初めてご覧になった方は、LILIESという作品をどうお感じになったのかな~。
初演を見てる人、再演を見ている人、DVDを見ていた人にとってはどうなんでしょう。


特に初演高根・芳樹組の何ていうか沈み行く船に乗っているような儚さ500%なチームを思うと、すごく健康的というか健全というか前向きな方向に各登場人物が反応するのが印象に残っているんだけど。
↑初演高根組はこういう表現をしていいか分からないが、何かハムレットレベルに最後に全員死んで終わるんじゃ?位に儚かった・・・皆・・・。

出演者のキャリアとか実年齢が回を重ねるごとに上がっていっている分、全体に落ち着いて、変に若さゆえに漂う危うさとか死の感覚が出てこなくなっているのかもしれないけど。↑上記チームの特に青木版は、過去すべてのLILIESの中で最も平均年齢が若くて、ほぼ全員20代みたいなチームだった覚えが。


特に伯爵夫人親子がどんどん健康的って言い方も変だけど、普通の親子になっているように思える。
カサノボーさんも関戸さんも基本的に「自分設定に忠実に演じている人」であって、どこも狂っていないし。
二人とも生命力ありそうだし。

ヴァリエは今回二人とも結構最強な気がするし。
マツシンはひとりでも雄々しく生きて行けそうなしっかり君。
村上さんは柔軟性と愛嬌で周りから愛されて生きて行けそうな子。

二人とも共通してなんだけど、今回「母に究極の愛を捧げた」のが前向きに響いてびっくりした。とは言っても実際にやった行為を考えたらもっとダメージ受けるだろう!とか思ってみてたけど、彼等は二人とも、文字通り愛を捧げたことに対してプラスの見方をしているんだな~と。

今回、シモンもヴァリエも基本的に生命力のある、前向きさとかひたむきさとか愛され感とかに特徴のある役者陣がキャスティングされてたのは、敢えてなのか、結果的にそうなったのか、色々まだまだ気になります・・・。

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Author:サクラサクラコ
劇団Studio Life(スタジオライフ)の話題のみを無理矢理続ける日記です。
所属俳優:前田倫良氏(勝手につけた愛称「ミッチ」)を本人のあずかり知らぬ所で熱烈ひっそり応援中。

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