閑古鳥日記

劇団Studio Life(スタジオライフ)所属俳優 前田倫良さんと、ライフのみの話題を無理矢理続ける日記。

Category [【2007】孤児のミューズたち ] 記事一覧

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★分かる事と思いもつかない事。

まだまだ孤児のミューズたちの話題ひっぱります。

今回、長女役が私の好みで言うと岳大さんよりも楢原さんの方が好きだったのは、「カトリーヌの行動にすぐに共感できるかどうか」という観点が大きかったような気がする。

岳大さんはすごく分かる。見ていてものすごく理解しやすい。
だから、分かりすぎて「何か日本のおばちゃんに見えるな~」とか、「髪型と服装の印象が(全然違うんだけど)サザエさん実写版。みたいに見えるよう」とか、思ってしまったのであろう。たぶん。
もちろんそういうカトリーヌは全然アリだと思うし、物語をくっきりと見せてくれてはっきりしているから、こちらの方が断然好きな方も多いと思う。


一方の楢原さんのカトリーヌは、ちゃんとしているようで色々微妙に壊れている感じが絶妙で、彼女が思ってる事は分かるように思うんだけど何かに違和感がある。見ていてずっと。

楢原さんは、LILIESの時もそうだけど、その「見ていて何かが落ち着かない感じ」「一見普通そうなんだけど何かが確実に世間の価値観からはズレている感じ」が抜群に上手い役者さんだな~と思う。


孤児のミューズたちという作品は最初は設定自体が観客には分からないままにさくさく進んでいって、この一家がどの位ヘビーな環境の中暮らしていたかが徐々に明らかになる。
この「本来『非日常』な状況が『日常』になってしまっている人々の日常」の感覚がすごく印象に残る作品だった。
傍から見ていると何とも言えない居心地の悪さと、でもその一家で暮らす人々は不安定という安定を生きている奇妙な感じ。私はこれを楢原さんから特に感じ取って、ああ~やっぱり私楢原さん好きだ!!とか思ってたのだろうと思います。


しかしやっぱりブシャール作品は、現代日本に生きる我々にとって「大前提」を理解しづらい所があってくやしい。

例えばLILIESで言えば、「保守的なカトリック教徒にとって『同性を好きになること』はどの位自分にダメージがあるのか」が見てもやっぱり正直分からなかった。(←再演の大沢さんが中では一番分かりやすかったけど)
だって演じてる人も観てる人も現代日本で生きてる人々だし。
私は日本人にありがちなお葬式関連の時にだけふいに思い出す仏教徒だから、「キリスト教徒にとっての『罪』の感覚」は知識としては理解できるけど、感情にすとんと落ちるという事は多分無い。

あと、出てくる小道具の意味。何で「バスタブ」=「水」が出てくるのかとか。
舞台上で実際に水を使うというリスク(←単純に床が滑りやすいとかもあるし!実際すべっちゃったし!その他冬に上演できないとか水どこで調達するよとか色々)があっても本物の水を出したいというのはきっと深い意味があるんだろうなと思ったけど、クリスチャンの方からご意見を伺うまでは全く思いつきもしなかったし。


そういう、根底に流れているものと、さらっと出てくる行事や小道具を今回も全然理解しきれてない。
・彼らにとっての「復活祭」とは何を意味するお祭りなのか。日本人で言えばお盆的なものとか?
↑ちなみに私は孤児のミューズたちを見た翌日、四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター」を見にいったので、何か変な感じでした・・・。JCSはあくまで「人間」ジーザスの物語だし、むしろユダ主役?な話だし。

・カトリーヌが次々別の男性と付合ってる事は当時の時代のこの場所での倫理感としてはどの位マイナス??

・マルティーヌがレズビアンだという事はどの位倫理的&世間的にマイナスな事?
・リュックがお母さんの服を着るという行為はどの位世の中の規範からはみ出しているの?彼がボコボコにされるのは彼のどの部分がダメなのか。
・イザベルはさらっと今で言う「でき婚」となる訳だけど、その事自体の是非は全然問われてないのはこの一家が特別なのか、世間一般の規範も大らかなのか。
単純に今そんな細かい事言ってる場合じゃない場面だからスルーなのか。

・・・これらの初期設定自体がやっぱり分からなかったです・・・。いや何となく「この辺かな?」というのは周辺の行動とか台詞で類推はできるけど。

あと細かい事を言えば、「うちは4人しかいないけど他の家は14人」とかも深読みできるし。
当時の彼らの年齢で考えると、上二人は置いておいて、リュックとイザベルはママとフェデリコの関係を正しく把握してたのかどうかとか。

色々、わからない事と知りたい事が今もいろいろ出てきます・・・。
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★孤児のミューズたち。 ピックアップ岩崎さん。

スタジオライフという劇団を見るにあたって、私はかなり特殊な見方をしているんだな~と、今回の「孤児のミューズたち」を見て改めて思った。

世間的には一応「イケメン劇団」的?ウリなんだと思うんだけど、私はいつも見た目の印象が見事に残らないんですよ・・・。

何て言うのか・・・ライフの舞台において、今目に見えているビジュアルは基本的に「心象風景」というか「イメージ映像」みたいに理解している。
だから、女性の服着て出てきたら「あ、この人は女役なんだな」と理解する。その人が綺麗とか可愛いとかはミカシュンとか見たらもちろん思うんだけど、その「外見」に対しての印象は最初のインパクトだけで終了していて、あとはその役トータルのイメージで「何となく可愛かった」とかの印象のみが残り、外見そのものに関しては全く覚えていない。


そんなわけで、何か今回、今さらなんだけど「岩崎さんて、綺麗な人なんだ・・・」とびっくりした(笑)。いや毎回そう言ってるけどさ~忘れちゃうんだもん毎回(笑)。

↑この辺の毎回忘れっぷりとしては、ミュージカル『レ・ミゼラブル』において、アンジョラストに涙した後くるりとセットが半回転すると、そこには誰もいなくなっている事に毎回びっくりする(何度も見てるのに!)のと同じ位ダメな記憶力・・・。


岩崎さんて不思議な役者さんだな~と改めて思った。
彼にとっては性別とか年齢とかナニ人とかそういう「枠」は演じるにあたってあまり重要ではない要素なんだろうなと。
実年齢の役をやってこれほど実年齢に見えない人もすごい・・・。
いやライフの役者陣は基本的にみんなそういう傾向があるけど。

今回のダブル、オノケンが、美しい外見を持ちつつそれを観客に意識させない人で、明確に「30才の男性」で、「でも色々な事があって30才にしては幼い部分も持っている」人で、「リュック」と「ママになっているリュック」に明確な違いが見られる人で・・・どちらも「綺麗でかっこいいさわやかお兄ちゃん」な共通項がありつつ、出てくるものは真逆だったから、余計に二人の違いが際立って印象的だった。


ママをそわそわしながら待っている場面の岩崎リュックがすごく印象に残っているんだけど、本当に10才の子どもにしか見えなかった。

一番最初に彼の舞台を見た時に一番印象に残っていたのは、ある意味傲慢すれすれの「無防備さ」だったんだけど、それは今も変わらないんだな~と思った。
岩崎さんはそれが何才の役とか関係なく、結構びっくりする場面でふいにものすごく無防備になる時があるんだけど、今回はこのラストに向かって行く場面がすごく印象的だった。


うーん何言ってるかよくわからない感想続きますね孤児のミューズたち。すまぬ。
何かジアザーは自分の中で取り留めなく色々な事がわらわら浮かんでくるのでまとまらないッス。ごめん。


そんな孤児のミューズたちも明日でラスト。
やっぱりもう一回見たかったな~とちょっと未練もあるけど、両チーム無事に見られたから良かった事にする。

でもきっと再演あるよね?再演あったら今度はもう少し落ち着いて、それぞれの人をガン見したいと思います。同じメンバー+舟見さんリベンジを見たいけど、ミッチが参戦する枠があるのなら・・・女装の違和感アップのためリュックでお願いします(笑)。

★スタジオライフの家族モノ。

まだまだ孤児のミューズたちの話。

とてもスタジオライフらしい、家族劇だった。
岳大さんが「チケット情報局」にておっしゃっていたように、「家族」は誰にも必ず存在しているから、観客一人一人がそれぞれ別の所に自分を見出して様々な思いを持つだろうなと思う。

私にとってスタジオライフという劇団を見る行為は、「今の自分の立ち位置を知る」事がとても多い。
様々に提示される家族の形。私はそれに対して、自分がどう反応しているかで、自分の感情をあらためて知る。

昨年、トーマの心臓を見た時に、「色々な事から解放されている自分を感じた」と晴れ晴れとご面倒をおかけしている人々(笑)に報告した。

・・・うーん銀のキスでも言ったけど、やっぱり、人生の呪縛はそう簡単じゃないんだなと、一進一退というか3歩進んで2歩下がるというか、そんなもんだな~と今回思ったさ(笑)。

トーマの時は、初めて、変な言い方だけど「自分の人生を一度も思い出さずにただ『トーマの心臓』という物語を楽しめた」事が自分の中でとても大きな事だった。


今回。
何かもう過去に私がとある方から言われた一言がぐるぐる回っていて、その夏の夕方の景色がわーっと広がっちゃって、その時にしみじみ「平凡な人々にドラマありだよなあ・・・」と思った事を思い出したり。

私にとって、「家族」という呪縛の中で一番辛かった事とは一体どれなんだろう。と、まさに20年前の光景がガンガン再生されていたり。

猛烈自分の人生考えまくりました・・・(笑)。


ライフの家族劇は条件反射ではまる事になってるんだよ自分・・・。
そんな私の「家族モノの時の猛烈暴走鬱陶しいはまりっぷり」を苦笑と共に受け入れてくださる方々、特に今回唐突にヘビーな話題を振られた覚えのある方々、すみませんでした・・・&何か本当に何十年経っても進歩ないオマエはリュックかよ。て感じですが、言える相手がいる(言っても許してもらえると勝手に思ってる私の甘えだけどさ)事で、私はちゃんと現実の中で壊れる事もなく存在できてると思ってます。とてもとても、感謝しています。


私はスタジオライフの劇団の役者さんは皆さん大好きなんだけど、役者さんとして一番好きな人を選べと言われたら多分楢原さんで、だから彼を見ているだけで幸福だった。ブシャール作品でぜひともがっつり組んでほしかった林さんの素晴らしさも本当に堪能できたし、作品としてより楽しめたのはBチームだった。
この場面のこの台詞が好きだ。とか。誰の表情がいい。とか。

1回見て話を理解した事もあって、夜に見たAチームでは、より、自分自身のことをものすごく考えました。このチームの方が自分の感情が入り込む隙間がある気もする。

私は自分の「過去」にはまるとガンガン泣くんだけど、自分にとっての「現在」にはまると渦中すぎて泣けない。で、今回はBチームではガンガン泣いたけどAチームは殆ど泣かなくて、そんな自分の反応に「チームで本当に印象が異なっていたんだな~」と思った。

自分のイタイ反応も含めて、本当に、スタジオライフらしい、ブシャールさんらしい作品でした・・・。

★孤児のミューズたち 見て来た。 その2

長くなったので2件に分けました・・・。

さてソワレのAチーム。
舟見さんの不在が、どうしようもない事だけどどうしようもなく寂しい。
考えずに見たかったけどやっぱり考えながら見てしまった。

パンフにも、説明書きのキャスト表にも舟見さんが載っていて、本当にギリギリに決まったのかなと思った。
そして林さんがマチネと寸分たがわぬ演技展開だったのを見て、すごくギリギリに決まったのかなとやっぱり思った。

明らかにAチームの3人はBチームの3人と別人で、別の関係性の家族だから、普通に「自分がシングルで相手がダブル」だったら林さんはここまで同じ事をしないはずだから。


こちらのチームは・・・正直岩崎さんが綺麗すぎるのが猛烈気になった(笑)。
あ~この家族は美人で華やかなお母さんに唯一似たのが皮肉な事に息子なんだろうな~。娘たちは平凡で多分地味な雰囲気のお父さんに似たんだろうな~。と、勝手に思った。だからこそ、の、それぞれの母親に対する距離の取り方に納得。

Bチームがひたひた心理戦な一家だとすると、こちらのチームは全員激しく主張してぶつかる一家。

岳大さんは髪型変えた方がいいと思うの!35歳だけどもっと上に見えちゃうの~。何か「日本のおばちゃん」に見える~。
うーん何故あえて岳大さんを客演に呼んだのかちょっと謎。と思った。岳大さん個人がどう、という意味ではなくて。岳大さんを見ていて、カトリーヌ役を演じるにあたって「カトリーヌは女性である」事がまず第一段階としてあるのをすごく感じたから。客演さん=普段女役をやる機会が無い人=を呼んだら普通は当然そうなると思うんだけど、今回の作品においてはそれは邪魔になる要素かもしれないと思って。
岳大さんは上手い分輪郭がはっきりしすぎて、もっとあいまいで何となく通しちゃっていいのに・・・という部分がクリアになりすぎちゃった所もあるかな~と。
・・・何言ってるか分からなくなってきたので次いく・・・。ごめん。

石飛さん。デイジーのためどの位増量してたのか初めて気づく(笑)。
私は彼女とイザベルのやり取りが一番好きなのだけど、お互いにしか見せないちょっと違う顔をのぞかせてくれてほっとする。
ラストの言葉を聞いて突然はまって泣いた・・・。

岩崎さん。彼はいつもどんな役をやっていても、家族に対して「好き」という態度を取る。今回のような役でもそれが揺るがないんだなと思って、だから壊れているけど根本的にはものすごく健やかで真っ直ぐで、痛い。
リュックが10才の子どもに見える瞬間が何度もあって、この子が一番時が止まっちゃってるんだな~とすごく思った。

ただ見た目綺麗なのと女役よくやっている分「スカートに慣れてる」「お母さんごっこに何の違和感もない」のが、「リュック役」としてプラスなのかマイナスなのか良く分からない・・・。リュックのお母さんごっこは年季入ってる訳だからこれ位自然でもいいのかな~とも思うし。


こっちの林さん。そう思って見てるからかもしれないけど、こっちの方が噛み率高い。←単純に一人だけマチソワだからソワレはお疲れなだけかもだけど。
あと、林さんが出てこない3人だけの場面が一番落ち着いているように見えたのもあって・・・不在者の事をやっぱり考えた。
でも、この一家はこの一家としてちゃんと成立していて、それはさすがだと思う。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆

林さんが演じるイザベルは、この物語のキーの役なんだけど・・・すごく「天然」に見える人にもやってほしかったな~と思った。
林さんは上手いんだけど、その上手さがちょっとあざとさにつながってしまう所もちょっとだけあったかな~とも思って。←1幕が。

じゃ~誰?と言われても困るんだけど。
あえて選べば青木さん。

この作品はきっと再演もありそうかな~と思う。
今のところ過去の休演者は再演でリベンジを果たしているので(同じ役じゃなくても、デイジーミッチとかLILIESジーコさんとかWHITEマキシーとか)、ぜひ、舟見さんがお元気になって、出てくださる日が来ることを祈りたいなと思う。

★孤児のミューズたち 見て来た。

すごい前なんだけど。先週土曜日のマチソワ。

実は8年間見てきて初めて一人でマチソワしたので、マチソワ間どこで何してようかなとか、本当に劇場で一人も知合いに会わなかった(劇場出てから知ってる人をやっと見かけた)事にびっくりしたりとか、8年前初めてライフ友だちと会ったのがこの劇場だったので感慨深いとか(ライフ友なのにライフの観劇じゃないのだ。今も仲良くしてくださって感謝♪)、あと道で某役者さんと普通にすれ違ってドキドキしたとか、さらに花火大会への期待でわくわくした人々に囲まれてたとか、あと舟見さんが突然休演になってたとか・・・何か色々あって、妙にざわざわした落ち着かない気持ちで見てしまったことがとても無念だった。

落ち着いてもう一回見たかったな・・・。もう普段の私ならもっとものすごい勢いで一言一句検証してそうな作品なのに(笑)。


まだご覧になっていらっしゃらない方は、できれば、何の情報もなくご覧いただきたいから、感想言いにくいです。

ああLILIESの作者なんだな~と見ながらとても感じた。
楢原さんの偉大さもものすごく感じた。
彼の、言っている事と感情との乖離とか、ひとつの言葉に3つ位の意味が含まれている複雑さとか、「男性が女性役をやっている」事がものすごくプラスに出てくるところとか。素晴らしかった。

倉本さんは、林さんに向ける表情を追っていると、彼女は本当にイザベルを「ただ、愛している」んだな~と思ってすごくうれしい。
彼女がイザベルに対してものすごくいい笑顔をする場面があるのだけど、それを見た瞬間に涙止まらなくなりました・・・。

小野さんは印象が正直「若すぎる」と思ったんだけど、それはリュックというキャラクターにおいてはそれでいいんだろうな。と。彼は本当はどうにかできるかもしれないけど、あえて自分でそうしようと選んでいる人に見えた。

林さん。久々に外見マジックを堪能。これからご覧になる方々は衣装替えのたびに美しくなって行くイザベルを堪能してくれ。
うーん1幕はやりすぎじゃないのかな~と思う瞬間もあったけど、2幕の素晴らしさに、もう、言う事ないです。


ブシャール作品らしく、最初の方で何気なく言っている言葉がキーとなって終盤で繰り返されたり、話の始まりでは彼らがどういう状況下にいたのかよく分からず話が進むにつれて段々明らかになっていったり、一筋縄ではいきません。
だから、何も知らずに「どうなるのかしら??」と思ってみた方が絶対楽しい。

戯曲を読んでしまった自分を大後悔&しかし意外とものすごい勢いで忘れていた自分よよくやった!と思った。

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プロフィール

サクラサクラコ

Author:サクラサクラコ
劇団Studio Life(スタジオライフ)の話題のみを無理矢理続ける日記です。
所属俳優:前田倫良氏(勝手につけた愛称「ミッチ」)を本人のあずかり知らぬ所で熱烈ひっそり応援中。

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